この事件についてあれこれワイドショーなどでもいわれている。

警戒中の凶行、県警捜査に不備? 変装・金川容疑者に気づかず
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080323/crm0803232056015-n1.htm

驚くのは、容疑者の動機云々を考える時に未だに”ゲーム脳”の
話に近い考えでコメントする人がいること。
まだこーゆーコメントでしたり顔する人がいることに驚いた。

容疑者について生い立ちなどあれこれ言われているが実際、
大多数の人は、殺人は悪いことで その行為を恐ろしいと
考える・イメージできる人間で(普通の人ってことですね)
理解できないのが当たり前だし 実際、容疑者だってしっかりした理由など無いのかもしれない。
被害者のホントの悲しみが共有できないように加害者の理屈も
理解が出来ないのが現実なのだろうけれど。

しかしこの事件に対しての警察には、というか相変わらず
警察の捜査の仕方、対応にはあきれる。
あちこちで言われるが なぜ制服警官を配置しなかったか?
犯人確保が警察の仕事なのはわかるが まともに暮らしている
国民の安全を守るのも警察のしごとでしょう?

犯人の写真が新しくないことは、まだ理解しても追われている
人間なのだから変装位してる想像力はないのか?
自動車免許の無い犯人が使える交通機関に170人もの動員を
使っているのに8人だけなのか?挙句、その8人は、なぜ普段交番勤務程度の人間を配置したのか?

たしかに駅の出入り口に制服の警官を置けば容疑者は、逃げる
かもしれない。そうすれば確保も難しい。
しかしそのせいで新たな被害者がでている要因になっているのではないか?
警察の会見では”最善を尽くしたが最悪の結果になった”なんて
いっていたがあなた方の最善とは、何ぞや?

挙句、指名手配犯を追いかけるのに無線も拳銃の所持も
なかったらしいし。。。
警察官・・・いやいやその指揮をとっている人は、犯罪者を
生け捕りにするためには、まっとうな市民を犠牲にしても
かまわないということか?
そうなったほうがよほどキャリアに傷が付きませんか?
一部情報では、ネットで容疑者の指名手配情報など公開
していたそうだけど近隣に住むすべての人がそれを見るわけ
ないでしょ?

ワイドショーとかで容疑者がネットやゲーム
秋葉原に出没していたことを今回の犯罪のキーのようにいって
いるコメンテーター。。。どこまで能無しなのかしら。
どこかに原因を求めたいのか?それとも尺のためなのか?
しらないがいい加減な解説は、ばかばかしい。
そういう人に多いのは、紋切り型で最近の犯罪は、昔と変わって
理由の見えない犯罪が多いとかおっしゃる。

ほんとにそうだと言い切れるほどの根拠があるのだろうか?
それではこのHPにある戦前・戦後の犯罪は、どう説明されるのか?
※少年犯罪データベース※
http://kangaeru.s59.xrea.com/
(昨今はやりの昭和の前半は、少年犯罪のピークであり
ある意味の暗い昭和30年代は、隠されているといっても
言い過ぎではないように思う)
今回の容疑者は、成人に達するが似たような例の多々ある
ような気がする。

残念ながら普通では理解できない悲惨な犯罪は、おきてしまう。
それが防止できないのなら 二次被害をどうやって減らしていくか?そのことを真剣に警察・国も私たちも自分の問題として考えなくては、ならないのではないだろうか?

あえてもう一度いうと 私は、被疑者確保よりも二次被害防止を
警察には、重く考えてほしかった。

コメント

みかん
みかん
2008年3月29日0:27

いろはさん、こんばんわ。コメント失礼いたします。
私も昭和以前〜前半の奇妙な犯罪は気になっておりました。めっちゃ猟奇的です(しかも独創的です)。今の犯罪と似通っている点もあります。ゆえに、「ゲームのない時代だって無差別殺人や猟奇犯罪はあるじゃんかよ!」とコメンテイターにツッコミを入れたくなります。たぶん、ある一定の世代の良識人はどこかに原因(スケープゴート)を作っておかないと落ち着かないのでしょう。何かのせいにしといて、犯人を異分子扱いして、事件ファイルを処理したい、気分スッキリしたい。なんか、イジメっ子の心理と似ている。

「犯人をあくまでもモンスター扱いしないと気がすまない」風潮は、ある意味、二次被害につながりそうな気がしました。国・警察・マスコミが見当違いの原因究明で安心感を得ているかぎり、似たような犯罪がこれからも起きるのだろうな。と感じました。

いろは
いろは
2008年3月31日22:03

みかんさん、コメントありがとうございます。
合わせてお返事遅くなりすいません。
あるネットの番組で少年犯罪データベースを
作っておられる方がゲストで出演されて宮崎哲弥
さん、水道橋博士さんと対談されていました。
そこで宮崎哲弥さんが”江戸川乱歩の描いた猟奇的
で特異な犯罪が描かれているのも、その作品が大衆に
受け入れられたのもその時代の犯罪を知れば合点が
ゆく”とおっしゃっていました。
いまだに”ゲーム脳”などといっている知識人気取り
には、現実を知ってもらいたいものです。

メディアがモンスター扱いにしたがるのも結局は
番組の尺のためだし視聴者の満足を得て数字がほしい
だけでしょう。
実際この金山容疑者の事件が二次被害なのではないかと
思ったりもします。小学校を襲おうとしたのも神戸の
宅間死刑囚の影響があるのではないか?と思ったり。

残念なことにまた先日少年が悲惨な事件を起こし
ましたね。こういうことが重なると少年法などの
強化を言い出す”自分の生きた時代を忘れた”人
も居ますが 結局厳罰化で蓋をしようとしても凶悪
犯罪を犯す少年たちは、抑えられはしないですから
形だけでない どうやったら少しでも少年犯罪を減らせる
事ができるか・何が犯罪少年のホントの更生なのか?
など私たちも一般人も含めてオトナが考えなければ
ならないといけないと思ったりします。

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